Windowsタブレットの大きな欠点はアプリの少なさです。もし、Androidとデュアルブートすることができれば、まだ同時に使用することができれば、ユーザーにとっての利便性は向上します。Androidとのデュアルブート、または同時稼働は多くのユーザーにとって大きな夢です。
しかし、Androidとのデュアルブートや同時稼働できるタブレットはまだ発売されていません。今回は、なぜAndroidとWindowsのデュアルブードができないのか、ということを徹底検証したいと思います。
私自身、Androidのアプリでしか存在しない辞書アプリや、Windowsアプリよりも豊富なゲームアプリなどをWindowsで使用したいと、様々なAndroidエミュレータを利用してきましたが、動作が遅く使い物にならなかったり、互換アプリが少なすぎるなど、沢山の問題がありました。
こんなことをせずとも、大手メーカーがデュアルブートできるタブレットを発売してくれさえすれば問題はないのです。しかし、なぜ発売しようとしないのでしょうか?
以前ASUSがデュアルOS搭載のタブレットを発表したのは、すでにご存知のことと思います。しかし、発売はしませんでした。マイクロソフトとGoogleは、一つのタブレットに1つのOSを原則にしていたからです。結局両メーカーの圧力に屈し、そのタブレットが発売されることはありませんでした。マイクロソフトとグーグルの思惑が一つの理由です。
もう1つの理由は、利便性です。
PCメーカー大手のDellは、デュアルブートタブレットを発売しないだろうと明言しています。なぜでしょうか?
一つの理由として、WindowsとAndroidのOSを切り替えるのに、長い時間がかかるからだ、と言っています。Dellタブレット開発グループの副代表Neil Handはこのように語りました。
「消費者は、10, 20, 30秒、場合によっては1分や2分も、OSの切り替えに時間を掛けたくないだろう」
確かにその通り。WindowsとAndroidを切り替えるために、シャットダウンして再起動して、では面倒くさくて仕方ありません。せっかくデュアルブートできても、すぐに使えないのでは意味がないです。
またこのように述べています。
「OS間の異なるパーティションで、どのようにファイル共有するかも技術的な問題だ。それにユーザーは、ワイヤレスやクラウドを通して、既にファイルを共有することができる。ユーザーにとってWindowsとAndroidとデュアルブートは必要ないだろう。」
大手メーカーがデュアルブートをしたがらないもう一つの理由は、WindowsとAndroidのディスク上のパーティションで簡単にファイルの移動ができないことにあるようです。
こうしたことを考えると、WindowsとAndroidとのデュアルブートはあまりメリットがないように思えます。
とはいえ、こうした欠点を覆すための新製品も開発されています。ASUSがこの前発表したTransformerVです。シームレスにWindowsの画面にAndroidの画面が映し出される姿はまさに圧巻でした。とはいえ、大画面で、持ち運ぶのにちょっとなぁ、っていう気持ちがあります。それに結局2台なんだったら、今のタブレットとスマホでいいよねっていう気持ちとか。。。結局、求めていたデュアルブートタブレットは「コレじゃない!」ということです。
中国メーカーもデュアルブートOSのタブレットを開発し、発売してきましたが、費用がかさむことと、上記の理由から、その発売に二の足を踏んでいるようです。
デュアルブートOSのタブレットを発売していた中国の1メーカの海外販促ディレクターは、「消費者は1つのデバイスに1つだけのOSが入っているタブレットを好むようです。デュアルブートOSについては苦情も来ています」と、消費者の反応がいまいちであると指摘しています。
このようにデュアルブートOSを巡る環境は厳しいようです。
このような厳しい環境の中ですが、デュアルブート可能な、新型8インチタブレットも中国のメーカーからComputex2014において発表されています。この8インチタブレットはすごく意欲的な商品でしたので、ぜひ次回紹介したいと思います。というより、この新型、もう発売されて、購入することもできます。
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