本日の発表会にて、ASUSがT100の日本での発売を発表しました。ベイトレイル世代のatomが搭載された中で、初の公式発表となりました。T100の価格設定から、8インチWindowsタブレットの価格設定を予想します。
情報によれば、3つの価格帯が用意されています。
DK532GSはキーボードドック(500GBのHDD内蔵)、32GBのeMMCとMicrosoft Office(Home and Business 2013)。
DK564Gはキーボードドック(500GBのHDD内蔵)と64GBのeMMCでオフィスなし。
DK32Gはキーボードドック(HDDなし)と32GBのeMMCでオフィスなしです。
価格はすべてオープン。
予想実売価格はDK532GS が5万9800円、DK564G が5万4800円、DK32G が4万4800円。発売日は11月2日(土)。
詳細な点は以下の情報ページを見ていただくとして、気になった点を挙げて行きたいと思います。
まず良い点は値段です。どのモデルも、前モデルのWindows8タブレットと比べると破格の安さと言えます。T100の前モデルであるVivoTab ME400Cと比較してみましょう。
今日現在、価格.comで調べてみますと、キーボードとオフィスが付属している最上位機種ME400-BK64DXSの最安値は、新しいT100と同じ59.800円です。新モデルの最上位機種が以下に安いかがよくわかります。しかも、T100の最上位機種にはキーボードドックに500GBのHDDとバッテリーがついているのに、この安さなのです。
キーボードがついている中で最下位モデルのME400C-64DXも、発売から半年経過し、価格がこなれているにもかかわらず、44,000円です。32GBと64GBのeMMCの差があるとはいえ、新製品のWindows8タブレットがこの値段で購入できるというのは驚きです。さらにT100のキーボードドックにはバッテリーが内蔵されているのですから、お得という他ありません。
しかし、悪い点もあります。それも値段です。北米ではT100のオフィス付き(もちろんキーボードも)が399ドルで購入できます。500GBのHDDが北米版のキーボードに内蔵されているかわかりませんが、HDDなんて別に必要ではないのです。
私はこのT100の値段が、これからのWindows8.1タブレットの日本市場の試金石となると見ていました。理想はオフィス付きで北米と同等の値段か、少しアップも致し方ないと思っていました。だから、オフィス付きで2万円アップ!!!しかも64GBのeMMCではなく、32GBのeMMCを最上位機種に持ってくるとは、はっきり言って残念でなりません。32GBのeMMCなんて容量が足りなくなるに決まってるのに・・・。
さて、この件でぼったくっているのは、どちらでしょうか?Asus?マイクロソフト?それは、これから発表されるWindows8.1タブレットの価格設定を見ればわかるはずです。オフィス付きで北米版と同等価格のタブレットが出れば、悪いのはASUS。そうでなければマイクロソフトでしょう。
というわけで、日本市場で出るこれからのタブレットは同じ穴のムジナとなっていくと思われます。オフィスなしで北米価格と同等か少し値段を上げてくる。オフィスありで2万円上げてくる。この2つのパターンになるのではないでしょうか?
となると、東芝あたりは日本市場でEncoreを出す時には、6万円を超える価格設定をしてくるに違いありません。必要ない大量のプリインストールアプリと共に。DellのVenue 8 proは、オフィスなしモデルを北米版と同じく299ドルあたり、またはちょい上で購入できるようになるでしょう。 それにオプション2万円アップでオフィスを載せる、と。どちらにしても、欧米版のようなお得感は、今回も味わえそうにありません。
一番詳しい情報元 http://japanese.engadget.com/2013/10/29/asus-transbook-t100ta-11-2-bay-trail-t-atom/