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2013年11月28日木曜日

Windows8のGPSをデスクトップアプリで利用する

Windows8.1のGPSをデスクトップアプリで利用する方法を記録します。GPSをオフライン地図で利用できるなど、活動の幅がグンと広がります。

GPSを使うためにVT484を買ったんですが、ストアアプリには全く良いアプリがありません。なので、デスクトップアプリを使うことになると思うんですが、そのままではGPSを使えません。それは、Windows8.1で使用するGPSの形式と、それより前のWindowsのGPSの形式が違うからです。

Windows8や8.1はセンサーAPIを利用していますが、ほとんどのデスクトップアプリはCOMポートを設定して利用する形です。それぞれに互換性はありません。なので、VT484のGPSをそのままでデスクトップアプリに使用することはできません。

でもどうしてもオフラインマップでGPSを使用したかったので、いろいろ調べたところ、解決策が見つかり、無事にデスクトップアプリのオフライン地図GMap Catcherで使用することができたので、その経過をメモしておきます。なお、この手順を使えば、Asus Vivotab Note8やLenovo Miix2などGPS搭載のWindows8.1タブレットであれば、GPSをデスクトップアプリで使えると思います。ただ、責任は取れません。

 まず必要になるのは、Windows8のセンサーAPIのデータをCOMポートで使用するためのソフトウエアです。

 今回使用するのはCentrafuseのLocalizerというソフトウェアを使用します。この会社は車向けのソフトウェアを開発している会社です。LocalizerというソフトがVT484のGPSセンサーBroadcom GNSS 4752のデータをCOMポートに渡す橋渡し役を果たします。

で、このLocalizerですが、フリーウェアではなく、シェアウェアとなっています。14$ほどです。この金額でVT484のGPSをデスクトップアプリで使えると思うと安いものですね。でも、無料で30日間使えるトライアル版もありますので、今回は無料の試用版を使ってみたいと思います。

以下のリンクからダウンロードサイトに飛びます。
http://www.centrafuse.com/us/centrafuse-localizer

そうすると、トップページはこんな感じです。



下に進んでいくと、Download Trial(お試し版をダウンロード)というリンクがありますので、そこから無料の試用版をダウンロードします。



ダウンロードしたファイルを実行すると、次のようなセットアップ画面が出てきます。恐れずどんどん進んで行ってください。



インストール先を指定します。

インストールが進んでいきます。

インストールが終わると、バーチャルポートドライバーをインストールします。下のチェックがそれですので、決して外さないでください

そうすると、デスクトップにLocalizerのショートカットが出現します。ここで注意!
以下のショートカットをダブルクリックするだけでは、アプリは起動しません!じゃぁどうするかというと。


ショートカットを長押しして右クリックのコンテキストメニューを出して、「管理者として実行」を選ばなければなりません。


これで、以下のような画面が出てきたら成功です。最初はSerching GPS....と出てきますが、外に出て衛星を補足すると、以下のようにGPSのデータが表示されます。結構素早く補足します。

左の窓にGPSデータが表示され、右の窓でCOMポートを指定します。今回はCOMポート2を指定します。で、右下の再生ボタンを押し、COMポート2を有効にさせます。
以上で、VT484のGPSのデータをCOMポートに送ることができるようになりました。
あとは、お好きなデスクトップアプリで、指定したCOMポートを利用してGPSを使用することができます。


なおLocalizerを使用している間は、画面の縦横自動切り替えは効かなくなることがあります。この場合はいったん終了すれば効くようになります。

では実際にオフライン地図ソフトウェアのGMap Catcherを使用して、現在地を補足してみましょう。
Gmap Catcherの初期画面は以下のような感じです。


上の方にGPS Disabledと書いてあるラベルがあるのですが、ここをGPS on screenに変更します。


で、上の方にツールボタンがあるので、これをクリックして、設定画面を出します。


こんな感じに。

GPS Optionタブを選択します。初期画面はこんな感じ。

それを以下のように変更します。GPS typeはSerialを指定してください。Serial Portは、先に設定したCOMポートを指定してください。先ほどCOMポート2を指定したので、COM2を選びます。最後にSaveを選んで、設定ウィンドウを閉じると・・・

地図画面で現在地が表示されます。これで以上です。お疲れさまでした。


ストアアプリでは使い物になりそうな地図アプリが全然ありませんでしたが、デスクトップアプリには使える地図ソフトがたくさんあります。GPS付きのVT484をより有効利用することができますので、どうぞお試しあれ。